ペンは剣より?

物事を程度を計る尺度として「強弱」という概念があるが、これがときおり物の優劣を決める尺度に勘違いされる場合がある。でも、よくよく考えてみたら、強さには強さの、弱さには弱さの、またはちょうど良い加減の、それぞれの良さっていうのはどこにでもある。書いていてホントに嫌になってくるほど当たり前の話だが、それでもアルコール度の強い酒を呑む人が下戸の人を馬鹿にしたり、体の弱い人が劣等感を感じたり、することって、よくあるよね。

自分たちでホームページを展開しといて言うのもナンですが、僕がインターネットの中での発言で何が嫌いかって、こういう考え方がこびりついた人間の、勘違いな発言に出くわしたときに感じる「ああ、コイツやっちまってるなー」というこっ恥ずかしさなだよね。「〜〜だと思う」と書くより「〜〜に決まってる!」と書く方が、なんとなく確信を持っているような、偉いような気がするんだろうか。

そしてそれがもっと酷いことになると、一方的な考えを押しつけるだけでなく、他者を攻撃するまでに至る。僕みたいに、あまり物事を真剣に考えたりしない人間からしてみれば、そんなことして何になるんや?とさえ思ってしまうが、ま、ま、何物も生み出さない不毛な時間とか、人の悪口とかは、けっこう楽しいもんだからねー。嫌だけどさ。

ただ、こういう場合重要なのは、ネットで発言する者っていうのは「こう思っているやつもいるんだぞ」という極めて身勝手な自己主張をしているところで、わざわざ多くの人の目にふれられる場所に登場することで見当違いなカタルシスを感じているんだろう。そしてそれがすべて「匿名性」という最大の隠れ蓑の上に成り立っているのも忘れてはいけない。

こんな論争もよく目にする。

「でも発言する権利は誰にでも自由にあるべきなんだ」
「匿名性こそネット社会を支える大切な要素なんだ」

うっひゃああ! アタマ悪そぉぉ! 恥ずー!

こういう考えで偉そうにネットで発言してる奴らってね、結局自分が一番恥をかいていることに気づいていなくて、その恥ずかしさがすっごい嫌。頼むから言葉に責任持てない奴が偉そうなこと言わないでくれ。あ、あとね、もう一つ共通しているのが、みんな文章力が無さすぎ。人に読ませたいなら然るべき文法を守ってくれよ〜。

double II faceのホームページのBBSが、いわゆる「荒らし」の迷惑を被り、閉鎖することになりました。いや、てゆーか本人たちも僕ら一同もどこのどなたかの仕業なのか知っているので、厳密に言うと「荒らし」ではなく単なる嫌がらせです。特に問題を大きくすることもなく、BBSの閉鎖ということだけに留めたのは、この方へのd2fなりの優しさです。だってあんな書き込み残ってたら書いた本人が一番恥ずかしいもん。しばらくしたらまた復活させますので、しばらくお待ちください。