氷の島と情報の交錯

軍隊・軍事基地を保有せず徴兵制を施行したことがない。
世界で最も汚職が少ないと言われる政治体制。
火力・原子力発電所が一切なく、国の電力供給がほぼ100%クリーンエネルギー(水力発電73.4% , 地熱発電26%)。
CO2を発生させる化石燃料に頼らずに水素ガスの使用による環境にダメージのない社会の構築を推進。
国際世論の反発の中で商業捕鯨を行なっている。
温泉が豊富な火山島で、オーロラが観測できる地では地球上で最も気温が高い。
失業率2.6%、平均寿命は世界8位、識字率99%、国民の大半がトリリンガル(自国語、英語、デンマーク語)。
高い文化レベルを誇り、小規模な国ながら音楽などの優秀な表現者を世界に輩出する。


ソトコト最新号を読んでアイスランドという国の凄さを知る。アイスランドなんてビョークの出身地ぐらいにしか認識がなかったけど、なんか日本が抱えてるたくさんの問題をクリアしちゃってる凄い国みたいで面白かった。
流行にのるようでかなりアレだけど、なんか環境問題に興味が出てきた。これだけエコエコ言ってる世の中なんだけど、何が正しいのかよくわかんないカオスっぷりが面白い。ってこと言ってちゃ不謹慎だけど。自分の中の正しいことを見つけて実行に移さなきゃなんだけど。
なんだけど、よく、「まず知ることが大事」とかって言うけど、それが最初の一歩としてかなり高いハードルだ。例えば、今僕は毎日会社に弁当を持っていっているが、そこでは割り箸を使っている。これはまあ昔から言われているけど、最近はやりのマイ箸を持ち歩くこと=エコ、割り箸を使い捨てること=森林伐採と簡単に切り分けていいのだろうかって問題は依然として社会的に大きく答えが出ない。視点を変えて、マイ箸を毎日洗うために生まれる生活廃水と、割り箸の原料として積極的に間伐材を利用することによる間接的な森林の樹木の育成保護を天秤にかけたら、考え方は変わってくるわけだ。かなり前から言われるあるあるネタだけど、いまだにどっちが良いのか聞いたことない。
エコバッグを作るためにどれだけのエネルギーが使われているかとか、ペットボトルをリサイクルすればするほど実は環境にダメージを与えているだとか、毒性物質の混在の可能性がある生ごみを肥料として再利用することで畑の生態系を破壊するだとか、原子力発電の現在の立場とか。
社会のことを何にもしらない自分でさえ枚挙に暇がないほどに奥が深くて、最初の一歩がまず踏み出せない。こういう人多いんじゃないかな。だって最初の一歩がまず間違ってたって、後になってから気づいたりしてもそれこそ罪深いでしょ。
電気をこまめに消すくらいのことはできるけど、一歩踏み込んだところの正しい情報がほしいよね。NPOとかにいる環境おばさんの問答無用なノリじゃなくてね。


偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

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