福島旅行記2

前の晩、修学旅行の就寝時間のような異常なテンションで大盛り上がりしてしまい、寝たのは4時過ぎ。さすがに眠いです会津若松2日めの朝。というか昼前。今日は温泉に行くことに。

 会津東山温泉街はその名のとおり山の中にあって、バスで向かいました。写真は、今回は乗らなかったけど、隣に停まった市内観光バスの“はいからさん”。温泉街は今、夜はお祭りをやっているみたいで、山から流れる川を両側から趣のある民宿が挟んでいて、川には提灯や櫓などが浮かんでいたり、道には縁日の屋台が並んでいたりと、まるで『千と千尋の神隠し』のような光景。ううーん凄い。遠くには山。そして滝という景色。バスでわずか20分たらずでこの景色。あっけにとられてただ口をぱくぱくするばかりです。「ぶらり途中下車の旅」の阿藤海だったら、どんな風におどろきを表現するのだろうか。「すごいなーすごいなー」って言うのか。

 そんなわけで昼は閑散としていて、ホテルの入浴利用という形で入った温泉は貸し切り状態。それをいいことに山と川の中にある露天風呂では、全裸で滝に向かって叫んだり、水死体ごっこをしたり、犬神家の一族ごっこをやったり大はしゃぎ。中学生か、自分たち。

 帰りは歩いて帰宅。焼き物やのお店に入って300円のぐい呑みを購入。素敵な店構えで、お店の人も「お風呂あがりじゃ足りないでしょ」と麦茶を2杯も飲ませてくれました。東京じゃこういうの、ないなあ。ほかにも山に囲まれたこの地方は桐製品や木綿など、たくさんの工芸品店がありました。

 さらに歩いて、これもこの地方名物の蕎麦屋で昼食。桐屋夢見亭というけっこう有名なお店です。温泉があった東山と連なる飯豊山という山の伏流水をつかった蕎麦です。村松友視が命名したという「夢見そば」は蕎麦を、つゆをつけずにその伏流水だけで食べる水蕎麦でした。ほかにもつなぎを一切使わない「頑固そば」など、メニューも豊富。当然のことながら普通のざるそばだってめちゃくちゃ美味。さらに根菜を貝柱の出汁で煮込んだ会津のおもてなし料理、「こづゆ」も文句なくウマい。こんなに美味いもんばっか喰ってると東京に帰るのが恐くなります。

 そのあとはダラダラと歩いて帰り、お土産を買いつつツアコンの弟妹と焼肉へ。リフレッシュを通り越して恍惚気分のまま2日目も終わりました。