さんさん録 2 (2)
2巻購入。ってか2巻て! 続いてたのか!
と思ったら最後に「最終話」の文字。うん、こんくらいだなこういう漫画は。
相変わらずオチ前のセンチメンタルなネームと、それを残酷にも裏切るズッコケなオチの落差が最高です。こうのはこの二つの要素の落差を、自嘲的にでも厭世的にでもなく、あくまで日常のつながりの先にセンチメンタルやコミカルを表現するために描いているようです。だからこその、この爽やかな読後感であり、じわーっとくる暖かさであるわけです。素晴らしい。
また、あとがきでこうのは、じじいを主役にする漫画を描くのは大変だった、と書いていますが、それゆえに余計な力が抜けた生活観が出せているのかなぁとも思いました。確かに「長い道」のようなエキセントリックな設定はこの作品には全く必要ないわけですね。
しかし…読んでくうちにこのブサイクな孫が可愛くてしょうがなく見えてきてしまうのは歳かな。いや、みんなそうなるハズだ。
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2006/06/28
- メディア: コミック
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