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岐阜県立多治見病院の倫理委、延命治療の中止を容認YOMIURI ONLINE

このニュースを受けて昨日のラジオで評論家の宮崎哲弥さんが「人の死というのはプライベートなことでありながら、同時に凄くパブリックなものでもある。両方に配慮しながらこういうケースに皆で向かい悩み逡巡することがとても大切だ」と喋っていて、僕はこういうことにあまり無関心であったので「そうだよなぁ」と反省しました。

延命措置を延期しても中断しても、またその判断が家族がしても医者がしても委員会がしても法律がしても、必ずどこかに悲しい(ケースとしてすでに悲しいけど)シーンが生まれるし、感情の歪みが生じる。脳死を認めることを推奨するのも、家族の負担を考えずに生命尊重!と訴えるのも、どちらの意見に賛成することも極めて危険でセンシティブだと思う。こういう議論の場、もっと広がればいいなぁと思いました。大体みんな「自分だったら延命措置はしてほしくない」とかあっさり言いがちだけど、それは答えになっていないよね。たとえその旨を書いた遺言を残していたとしてもケースによって判断は変わってくると思うし。
「自分の死は自分のものだけじゃない」なんてことを考えさせられました。

ホントはこういう問題もっと深く考えたいんですけど、もう出勤時間なのでとりあえず家でます。

■BGMはDJ KRUSHBOSS THE MCが、共通の友人であるラッパー、ラフラ・ジャクソンの最後を看取ったときのエピソードを綴ったレクイエム。KRUSHの5thに収録。

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