有心論

初めてお金を払って音楽ファイルをダウンロードしました。たかだか2曲、数百円の買い物なのになんだかドキドキしてしまいました。ボタンをクリック→カード情報を送信→ファイルをダウンロードという、データをやりとりしただけで確実に金が動いている様子に戸惑いを感じるのは僕が古い人間だからでしょうか?
まぁそんなことはさておき、こうした有料コンテンツをダウンロードする際にいつもついてまわった問題としてファイル形式による再生の可否というものがあり、それらがややこしくなっちゃってるからというのも、購入までの一歩が踏み出せなかったという理由としてありました。具体的にいうと、音楽ファイルではmp3,WMA,AACなどがあって、これらは一般的なプレイヤーやポータブルオーディオで再生可能なのですが、ひとつ、ソニーが提供しているATRAC3という圧縮技術に基づく.aa3、.omg、.oma、.oml2といったファイルが同じくソニーが提供しているソフトウェア及びポータブルオーディオでしか再生できないという問題があります。メーカーの権利商売したさの思惑に我々エンドユーザーはいつも泣かされっぱなしというわけですね。
ATRACに関しての詳細は↓のwikipediaの記事を参照。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ATRAC
今回ダウンロードしたのはRADWIMPSの「有心論」とチャットモンチーの「湯気」という曲なのですが(どちらも2006年の超重要曲!)、このうちソニー系であるKi/oon Recordsに所属するチャットモンチーの曲のファイルは当然のことながらATRAC3のファイル形式になっていて、僕の持っている【iPod nano】という(笑)ポータブルオーディオでは再生できないという事態に陥りました。
そこでネットをいろいろケンサクしていった結果、下記のkumohitotsuさんという方の記事にある方法が最も効率的だったので、ご紹介させて頂きます。
http://blog.goo.ne.jp/kumohitotsu/d/20070112
要は、ATRAC3ファイルを専用のプレイヤーで再生しつつ、それと同時に音声を録音→mp3まで自動的にコンバートしてくれるプログラムを実行するという方法なのですが、紹介したブログの記事中でご本人も書いておられましたが、なんだか昔、カセットテープに録音するために緊張しながら録音と再生ボタンを同時に押していたあの感覚を、こんなデジタルな場面で久しぶりに味わったのはちょっと面白かったです。音量を上げすぎて録音すると音が割れてしまう感じも含めて。

■チャットモンチーに関してはオンライン/オフライン問わず散々触れたので、こちらを。音感的に耳に心地よいだけの言葉を離れた、綺麗で真っ直ぐな歌詞が今のシーンには目新しくて、とても感動しました。

有心論

有心論