陰日向に咲く
末端の人間でもそう思うほど、職場が忙しい。ワタワタしている日常において、なんだか10代のころから始めて、もういい歳になってしまった今になっても相変わらずコピーだのペーストだの、RGBだのCMYKだの言ってると、俺は一生こんなことをして過ごしていくうちに、空の青さも土の匂いも人の愛しさにも気付かずに、毎日パソコンを触ってデータを作ったりコンビニのおにぎりをうんこに変えるだけのルーティンな作業をこなすマシンになってしまい、そういう意味では目の前のマッキントッシュも俺ももはや同じ存在、もしくは算数ができない分だけパソコン以下だろうな、などとふてくされながらも、しかしクリエイティビティが求められる業務の辛さはもっとキツイことを知っているだけに、これはこれでまあ自分の性格には合っている仕事だよなとも思うわけで、そもそも今の仕事はじめて一年以上経つのに何今更5月病みたいなこと言ってんだよと省みながら、もうウジャウジャしててもしょうがないから週末に気分を変えに独りで花見でも行こうかとか思っている月末ですが、みなさんいかがお過ごしですか?
なぁんてきっこの日記風にはじめてみましたが、桜の咲く季節になるとやっぱりいろいろモノ思うことがあったりして、普段は読まないような本とかを読んだりしています。劇団ひとりという人はこういう気分を冷酷な客観性を以って切り抜いて、他の風景と繋げてニヒルな笑いや感動に変えることができる、演出家的才能に溢れたアーティストだと思いました。
- 作者: 劇団ひとり
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2006/01
- メディア: 単行本
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